保護猫にかかわる様々な活動について①

最近、年齢のせいか涙腺に不具合が生じはじめてきた大田です。

9/6(日)、大阪の弁天町にある「ブックスB」さんという本屋さんで開かれた「保護猫の譲渡会」のお手伝いをさせていただきました。
※使用している写真は許可をいただいて当日撮影させていただいたものです

今回お邪魔させていただいた譲渡会は、「さくらcatクラブ」と「港のさくらねこサロン 築港猫倶楽部」の合同開催で、そのメンバーである弊社の社員にお願いし、自身も参加させていただけることになりました。
自身が飼っている猫も保護猫のため、こういった「保護活動」に対してずっと興味があったものの、なかなか行動に移すことができず…
今回こういった機会を与えてくれたサロンの皆様、そして繋がるきっかけを作ってくれた社員の子には、本当に感謝しかありません。

それでは早速当日の様子を…と思ったんですが、まず今回は「保護活動」の現状について書かせてもらおうと思います。

2019年公開版・猫の年間殺処分数(全国)


成猫:10,523 頭
子猫:20,234 頭
合計:30,757 頭

この数字は、平成30年度の環境省の統計で発表された数字です。
このうち、感染症や老衰、輸送中の死亡など、譲渡することが適切ではないと判断されたのが18,075頭、残りの12,682頭は「飼い主や家族が見つかれば殺さずに助けられた命」となります。

猫の推定飼育数や、各都道府県が発表しているTNRされた野良猫数などから推測すると、現在全国で約75万から113万頭の野良猫が生息しており、殺処分される割合は全体の2.7%といわれています。
この数をどう捉えるのかは人によって違うと思いますが、そこに命がある以上、見て見ぬふりはできない数字だと自身は思います。

  • 国内の推計飼育頭数・・・964万9千頭 「情報元:一般社団法人ペットフード協会」
  • 東京都内の野良猫数・・・約11万頭   「情報元:東京動物保護管理審議会」

TNRとは


T(Trap)・・・つかまえる
N(Neuter)・・・不妊・去勢手術をする
R(Return)・・・元の場所に戻す

TNRとは、捕獲器などで野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を行い、元の場所に戻す活動のことです。
望まれない出産をなくし、殺処分を減らすのにとても有効な手段だと考えられています。

「なぜ元の場所に戻すのか」、「子供を産めないようにするなんてかわいそう」という意見もあるかと思いますが、そこには様々な理由があります。

まず、この活動は「猫と地域の共存」を目的としています。
新しい飼い主を探すのではなく、元いた場所で地域の方々と共存できることが理想だと考えています。
不妊・去勢手術を行うことで発情期の鳴き声や闘争心が抑えられたり、手術を行うことで予防できる病気(乳腺腫瘍など)もあります。
また、殺処分の大半をしめている子猫の数を減らすことで、殺されるだけの命を未然に守ることができます。


たまに片耳がカットされている野良猫を見かけることがありますが、これはTNRを行った印とされ、「さくらみみ」や「さくらねこ」と呼ばれます。
「耳を切られてかわいそう」と思うかもしれませんが、不妊手術中の麻酔が効いている状態でカットするため、痛みや出血もほとんどないとのことです。
気づかずに2度目の保護をしてしまい、麻酔をかけてお腹を切ってしまうリスクを防ぐためにも大切な目印になります。

譲渡会とは


近年、保護猫施設や団体の数も増え、年間の殺処分の数も減少傾向にあります。
それは前段で説明したTNR活動の他に、新しい飼い主を見つけるための譲渡会を開くケースが増えたこともその理由の一つです。

譲渡会の形式は様々で、負担する費用(不妊手術代、ウィルス検査代、その他医療費など)もそれぞれで異なります。
譲渡までの流れは基本的に数日のトライアル期間が設けられ、実際に数日一緒に生活した後、双方に問題がなければ正式な譲渡となります。

※「港のさくらねこサロン 築港猫倶楽部」では毎月第3日曜日に譲渡会を開催しています。

最後に
なぜIT会社のブログで猫についてばかり書いているのかというと、単純に「好き」以外の理由はありません。
もし「もっとITの話聞きたいんやけど」という方は、別のIT会社のHPをご覧ください。
また、苦情等がある場合は、弊社社長中尾まで直接ご連絡ください。

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